近年、昆虫を食材として取り入れる「昆虫食」が注目され始めていますよね。
その中でもコオロギを原材料とする「コオロギフード」は、日経トレンディと日経クロストレンドが選んだ「2021年ヒット予測ランキング」で5位にランクインするほどブレイク間近だと言われています。
虫ならではの見た目から、苦手とする人も多いコオロギフードですが、なぜこれほどまでに注目が集まるのでしょうか?
本記事ではその秘密を探るべく、コオロギフードの魅力や気になる味について、丁寧にご紹介します。
コオロギフードはコオロギを使った食材や料理

引用:https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550344162897
コオロギフードは、コオロギを使った食材や料理の総称のことです。
コオロギそのままの形をした食材も、粉末や生地に練りこまれている食材も、コオロギを使用した食材であれば全てコオロギフードと呼ばれます。
日本では2020年5月に無印良品が「コオロギせんべい」を発売し話題を呼んだだけでなく、ネット通販限定商品だったにもかかわらず、即完売したことも注目されました。
なお、コオロギフードに使われるコオロギは全て、食用として衛生的な環境で飼育された、安全なコオロギのみです。
コオロギフードの気になる味は?
コオロギは昆虫の中でも癖のない味だといわれていて、小エビのような香ばしさとサクサクした食感が特徴です。
そのため、エビ好きの人ならコオロギも美味しく食べることができるでしょう。
しかし、エビとコオロギは生物学的にも近い存在なので、コオロギには甲殻類と類似した成分が含まれています。
エビや甲殻類アレルギーを持っている人は、コオロギフードを食べるのは控えてくださいね。
コオロギフードが注目される理由
コオロギフードに注目している国は実は日本だけではなく、アメリカやカナダでも人気が高まり、本格的に食品として流通させるための研究が進められています。
そこでこの項目では、コオロギフードが世界各国から「スーパーフード」と称され注目を集める理由をご紹介します。
サステナブル食品として
サステナブル食品とは、食糧難に陥らないために環境に配慮し作られている食べ物のことです。
現在世界人口は増え続けており、2030年以降はたんぱく質を含む食品の供給が足りなくなることが懸念されています。
たんぱく質を含む食品として食用の牛や豚をたくさん育てる必要がありますが、それには数年の年月と広い場所が必要となるだけでなく、飼育者の知識や経験なしにはできません。
対するコオロギは省スペースで簡単に飼育でき、なおかつ成長スピードが早いという特徴を持っているため、危機的状況でも安定的に供給でき、食糧難のリスクを抑えるのです。
栄養価の高さ
コオロギは体内に非常に多くのたんぱく質を含んでいます。
例えば、コオロギ100gに含まれるたんぱく質は約60gであり、その量は同じ量の肉や魚よりも多いのです!
そのためアメリカでは、高タンパク質というコオロギの特性を生かしたプロテインバーや、健康食品も発売されています。
また、ビタミンや鉄分もしっかり摂取できるという理由で、美容目的でコオロギフードを食事に取り入れている女性も少なくありません。
コオロギフードは栄養素を効率的に摂取するのにふさわしい、バランス栄養食といえるでしょう。
コオロギフードはダイエット中の人にもおすすめ
コオロギには食物繊維が豊富に含まれているだけでなく、低脂肪でコレステロール値も低いという特徴を持っています。
そのため、「いつも食べすぎてしまう」「ダイエット中なのに食べるのが止められない」という人にもおすすめです。
また、止めたくても止められないものがある場合、それらと上手に付き合っていくための考え方「ハームリダクション」を適用することで、状況が改善するかもしれません。
ハームリダクションは当サイトでも詳細に説明しているほか、Twitterでも注目の言葉としてさまざまな意見を見ることができます。
まとめ
コオロギフードは人の健康にいい影響を与えるだけでなく、環境にも優しいまさにスーパーフードだということがわかりました。
見た目に苦手意識を持つ人もいるかもしれませんが、その場合は粉末タイプやペーストタイプを上手に取り入れることで、無理なくコオロギフードを始めることができます。
注目度抜群のコオロギフードにぜひ挑戦してみてください!